ドリンク単位計算機
# 標準ドリンク単位(SDU):概念と数学的計算
標準ドリンク単位(SDU)という用語は、疫学調査や臨床現場において、摂取した純アルコール量を正確に定量化するために用いられる標準的な指標です。多くの国で1単位は純アルコール10グラムと厳密に定義されています。このシステムにより、容量や度数が異なる「グラス」や「杯」という曖昧な表現による混乱を解消できます。あらゆる種類の飲み物を、摂取したエタノールの物理的なグラム数に還元することで、SDUはリスクの高い飲酒者の特定、法定飲酒運転基準の設定、および節度ある飲酒の促進のための基本原則となっています。# 純アルコール量を計算するための生体物理学的公式
正確なアルコール負荷を計算するには、単に容量を測るだけでは不十分です。アルコール度数が異なれば、同じ容量の飲み物であっても肝臓への影響は大きく異なります。| 物理変数 | 記号 | 測定単位 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 液体容量 | V | ミリリットル (ml) | 注いだ飲み物の総量。 |
| アルコール度数 | % ABV | エタノール含有率 | 製品ラベルに記載されている容量あたりのアルコール含有率。 |
| エタノール比重 | ρ | 0.8 g/ml | 水に対するアルコールの体積あたりの質量。 |
| 計算式 | g = V × (ABV/100) × 0.8 | グラム (g) | 摂取アルコールをエタノール質量に変換するための国際的に認められた計算式。 |
測定のポイント
アルコールの質量(グラム)が計算できたら、その値を10で割ることで、摂取した標準ドリンク単位(SDU)を求めることができます。# 標準的な飲酒パターン
- 生ビール(200ml, 5% ABV): 数学的にアルコール10グラムに相当し、ちょうど1標準単位です。
- ワイン(120ml, 12% ABV): 約11.5グラムのエタノールを含み、1単位をわずかに上回ります。
- スピリッツのショット(40ml, 40% ABV): 少量ですがエタノール密度が高く、約1.28単位に相当します。
- カクテル(50ml, 40% ABV): 割材を除いたスピリッツのみで既に1.6単位を超えます。